昨日の朝日新聞夕刊に、「三谷幸喜のありふれた生活 511 深津さんとは奇縁良縁」という記事がありました。
三谷幸喜さんは、深津絵里さんとは、仕事上の相性がこの上なくいい女優さんだと感じるのだそうです。
三谷さんが、映画「ザ・マジックアワー」を作っているとき、ヒロインのマリ役に悩んでいました。
ちょうどその頃、映画「西遊記」で、国王の役でワンシーンだけ出演することになりました。
その撮影現場で、三蔵法師役の深津さんと出会いました。
三谷さんは、初めて会う人とはなかなか打ち解けられないのですが、深津さんとは不思議と話ができました。
たったそれだけの理由ですが、三谷さんは、帰りの車の中で、「ザ・マジックアワー」のプロデューサーに電話して、深津さんに出演交渉をしてくれるよう依頼します。
マリは、感性だけで世の中を渡り歩く女性として描かれていて、「知性」のイメージの深津さんとは共通点がないように見えましたが、思い描いていた通りのマリを演じてくれました。
想像以上に、柔軟な女優さんなのだと、嬉しい誤算だったそうです。
今回の新しい映画「ステキな金縛り」のヒロインは、最初から深津さんを意識して脚本を書きました。
女性弁護士で、知性と愚かさを同時に持ったキャラクターです。
三谷さんがやってほしいと思うことを、深津さんは瞬時に理解して実行してくれます。
朝、ベッドで目が覚め、大事な裁判の日に寝坊したことに気づくシーンでは、
「目が覚めてから目を開けるのではなく、先に目が開いて、それからしばらくしてから目覚めてみてください」と、かなり難しい演技を頼みました。
撮影のカメラが回り出し、三谷さんはモニターを見ながら、心の中でキュー(演技の合図)を出していました。
「はい、そこで目を開けて。はい、徐々に目に生気が宿って。はい、今、目が覚めた!」
深津さんは、聞こえるはずがないのに、まさにぴったりのタイミングで演じてくれました。
頭のいい俳優さんは、相手が望んでいることを、短い時間で的確に把握することができると、三谷さんは書かれています。
いい俳優さんの条件は、演出家や脚本家に、「この人に、もっとこんな役をやらせてみたい」と思わせる力を持った人なのだそうです。
あのとき、「西遊記」で国王をやってよかったと思うということです。
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監督や演出家の意図を読み取り、それを表現できるのがいい俳優の条件というのが、面白いです。
俳優さんの美しい容姿や個性が先にあるのかと思っていました。

三谷幸喜さんは、深津絵里さんとは、仕事上の相性がこの上なくいい女優さんだと感じるのだそうです。
三谷さんが、映画「ザ・マジックアワー」を作っているとき、ヒロインのマリ役に悩んでいました。
ちょうどその頃、映画「西遊記」で、国王の役でワンシーンだけ出演することになりました。
その撮影現場で、三蔵法師役の深津さんと出会いました。
三谷さんは、初めて会う人とはなかなか打ち解けられないのですが、深津さんとは不思議と話ができました。
たったそれだけの理由ですが、三谷さんは、帰りの車の中で、「ザ・マジックアワー」のプロデューサーに電話して、深津さんに出演交渉をしてくれるよう依頼します。
マリは、感性だけで世の中を渡り歩く女性として描かれていて、「知性」のイメージの深津さんとは共通点がないように見えましたが、思い描いていた通りのマリを演じてくれました。
想像以上に、柔軟な女優さんなのだと、嬉しい誤算だったそうです。
今回の新しい映画「ステキな金縛り」のヒロインは、最初から深津さんを意識して脚本を書きました。
女性弁護士で、知性と愚かさを同時に持ったキャラクターです。
三谷さんがやってほしいと思うことを、深津さんは瞬時に理解して実行してくれます。
朝、ベッドで目が覚め、大事な裁判の日に寝坊したことに気づくシーンでは、
「目が覚めてから目を開けるのではなく、先に目が開いて、それからしばらくしてから目覚めてみてください」と、かなり難しい演技を頼みました。
撮影のカメラが回り出し、三谷さんはモニターを見ながら、心の中でキュー(演技の合図)を出していました。
「はい、そこで目を開けて。はい、徐々に目に生気が宿って。はい、今、目が覚めた!」
深津さんは、聞こえるはずがないのに、まさにぴったりのタイミングで演じてくれました。
頭のいい俳優さんは、相手が望んでいることを、短い時間で的確に把握することができると、三谷さんは書かれています。
いい俳優さんの条件は、演出家や脚本家に、「この人に、もっとこんな役をやらせてみたい」と思わせる力を持った人なのだそうです。
あのとき、「西遊記」で国王をやってよかったと思うということです。
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監督や演出家の意図を読み取り、それを表現できるのがいい俳優の条件というのが、面白いです。
俳優さんの美しい容姿や個性が先にあるのかと思っていました。


歌手といっても仕事をしながらなのでプロとは言えないですが、シンガーソングライターやってます♪
そして5年程前まで舞台で芝居をしていました。東京の下北沢というところらへんで3年ほど役者していましたが小劇場で売れない役者でした。演出家の意図をいかに明確に迅速にくむか?演技力以上に求められる役者の才、センスであると僕は感じます(*´ェ`*)
劇団では演出家は神なので☆
役者さんもされるのですね。
下北沢は小劇場が盛んな土地ですね。
学生時代には観に行ったりしました。
演じている人と観ている人の距離が近くて、独特の良さがあると感じましたよ。
確かに独特ですよね。
劇団にもよりますが演出家の言うことは絶対というところはよくあります。
こちらが演出家の意図を超えるパフォーマンスをできるか、演出家の言われたままでしかできないか、戦いなんです☆
肉体的にも精神的にもきつかったですが、今となってはいい思い出です(*´ェ`*)
演出家の意図を超えるパフォーマンスを示すには、言われたことをそのままやっていたのでは不可能ですね。
自分独自の引き出しや方向が必要そうです。